なにもかもがお繰り合わせの中で  教会長    

  7月下旬から取りかからせていただいた教会施設の改良工事は、8月末に竣工のおかげをこうむりました。開教100年記念祭にむけて、着々と準備が進められる中、大きな目標を一つ超えることができました。

 令和を迎え、まさか世界が大混乱になるとは予想もしなかった令和元年の秋、以前から知り合いであった名張市元町にある「京風イタリアンらんぽ」のオーナーFさんと、落語会をお店でできないかという相談をしていました。その頃「Switchなばり」という、名張市旧町地区を元気にしようというグループが活動をはじめ、オーナーが中心となって、旧町でさまざまなイベントを展開しようという動きになっていました。「らんぽdeらくご」もその流れから実現しました。
 時を同じくして、Switchなばりの活動に参加されていたのが、旧町で工務店を経営しておられるNさんでした。Nさんはその後、らんぽの隣に、古民家をリノベーションして、コワーキングスペース「FLATBASE」を開設、そのオーナーとしてさまざまなイベントを催されます。第4回和らぎ落語会、2度の「ふらっとらくご」もFLATBASEで開催しました。
 その実行力と、工の技の確かさを見込んで、昨年夏からのお広前の改装工事をお願いしました。ひとつひとつの作業を丁寧に、事故なく工事を進めてくださいました。

 今回の工事と、一連の落語会成功は、彼らとの出会いがすべてです。これは決して、自分がどうこうしようと思ってできてきたことではありません。人との出会いは本当に不思議です。単なる「偶然」ではなく、やはり名張開教100年記念祭を大きな力でもって後押ししてくださる「はたらき」=お繰り合わせのなかでのことだと信じてうたがうことができません。神様は「人の動き」「人の口」をもって、そのはたらきを現してくださいます。
 11月26日の記念祭を、さらなるお繰り合わせをいただき、ありがたくお迎えできますよう、引き続きご祈念させていただきましょう。


 
  「和らぎ」バックナンバーへ